2023年、押さえておきたい「19」の検索ランキングシステム（３）

先日、Googleの検索ランキングシステムが、”Google Search Ranking System Guide “という名前で公開されました。このコラムでは、そのコアとなるランキング構造の19の各主要コンポーネントについて、簡単に解説します。

2023年の躍進に向けて、Googleからプレゼントされたこのお宝情報を有効に活用しましょう！

第３回となる今回のコラムでは、19の主要コンポーネントのうち、下記5つのコンポーネントについて解説します。
11. オリジナルコンテンツシステム
12. 削除ベースの降格システム（法的手段による削除、個人情報の削除）
13. ページエクスペリエンスシステム
14. パッセージランキングシステム
15. プロダクトレビューシステム

このシステムは、単に引用されたコンテンツではなく、オリジナルのコンテンツに高い評価と優先順位を与えるように設計されています。
このようなアプローチは、創造性、研究開発、新しい情報源について批判的に考える能力、合成する能力を促進します。単に他人のアイデアを再掲載したり焼き直したりするのではなく、一から起草・作成された、思慮深く、目的にかなったコンテンツを効果的に促進することができるのです。
さらに、このシステムは単にオリジナルのコンテンツを優先するだけでなく、投稿者が自分のコンテンツを最高品質で厳密に調査するためのポジティブなインセンティブにもなっています。高い評価を得ることで、より多くの読者を獲得することができ、コンテンツ制作者にとっても、信頼できる本物のオリジナルコンテンツを提供するサイトにとっても、大きな成功につながるのです。

Googleには、ユーザーからのコンテンツ削除依頼を受け付ける仕組みがあります。削除ベースの降格システムは、その仕組みを通じて特定のサイトで大量の削除が発生すると、それをシグナルとして検索結果を改善するシステムです。

合法的な削除は、有効な著作権侵害のほか、名誉毀損、偽造、裁判所の命令による削除など、多数の削除依頼を受けたサイトの評価を下げます。さらに、Googleは、大量の個人情報削除を処理したサイトの評価を下げます。
もちろん、Googleは、名前のクエリに対して、同意のない露骨な画像の表示に対する自動的な保護も保証しています。

これは、誰もが安心してサービスを利用できるように、ユーザーの衛生状態を維持するためのさまざまな方法のひとつです。
これらの重要な対策はすべて、倫理基準を守り、広範で楽しいユーザー体験を提供するという Google のコミットメントを示すものです。

ページエクスペリエンスシステム（Page Experience System）は、発表以来、Web業界の大きなテーマとなっているページ体験に関連するシステムです。表示速度が速い、動作がスムーズなど、ページ体験に優れたサイトに対して高い評価を与えるシステムです。

コアウェブバイタルの指標は、ウェブサイトが訪問者のパフォーマンスニーズにどのように応えているかを示す指標として、SEOにとって特に重要なものです。読み込み速度やその他のユーザー中心の指標を考慮することで、ユーザーエクスペリエンスの最適化を補助する指標です。
Webサイトがパフォーマンス基準を満たしていることを確認するために、開発者はページスピードとインタラクティブにかかる時間のスコアを追跡し、リソースの可用性を評価し、Webサイト作成のベストプラクティスを考慮に入れなければなりません。

パッセージランキングシステムは、ページ全体ではなく、ページの一部の内容を識別・分析し、最も関連性の高いクエリに対して表示するシステムです。各クエリに対して最も関連性の高いコンテンツにフォーカスできるように、関連性やランキングなど多くの要素を考慮して開発されました。

このシステムは、ウェブサイトのランキングだけでなく、ページがどのように検索されるべきか、コンテンツがどのように利用されるべきかを判断するために使用されます。
さらに、コンテンツがどのようなトーンで表示されるかを考慮し、正確なだけでなく、クエリに適したアウトプットであるかどうかを考慮しています。

プロダクトレビュー・システムとは、深い分析と洞察に基づいた質の高い、専門性の高い人による商品レビューに高い評価を与えるシステムです。
このレビューシステムは、メーカーと消費者の双方にとって有益なものです。メーカーには専門家に製品を評価してもらう機会が与えられ、消費者は経験や知識の豊富な専門家によるレビューで、プロダクトの良し悪しを知ることができます。

洞察力と分析力を備えたレビューに高い評価を与えることで、レビュアーが時間と労力を費やして、消費者がより良い情報に基づいた決断をするための指針となる、より深いレビューを提供するよう促しています。
さらに、製品レビューシステムをより信頼性の高いものにし、より客観的な製品評価を可能にします。また、レビューシステムを活用して、さまざまな製品の性能を定期的に測定し、取り組むべき潜在的な問題や改善点を発見することもできます。

このようにレビューを定期的にモニタリングすることで、製品がどのように機能しているのか、何か変更を加えるべきかをさらに知ることができるのです。