このアップデートは「ユーザーの役に立つコンテンツを高く評価し、検索トラフィック獲得を目的としたコンテンツを上位表示させない」ことを目的としたアップデートです。
現在のところ、適用範囲は英語のサイトのみで、日本語のサイトには適用されていません。
しかしながら、「コンテンツはユーザーファーストであるべき」というこの考え方はGoogleが非常に重視している(最も重視していると言っても過言ではありません)ものですので、いずれ日本語のサイトにも適用されるものと認識しておいたほうが良いと私たちは考えています。
そこで今回のコラムでは、ヘルプフル・コンテンツ・アップデートが日本語サイトに適用された際、影響を受けない、または評価が向上すると思われるサイトと、評価低下が見込まれるサイトの特徴についてお伝えしたいと思います。
Googleからのヒントを参考に、ウェブサイトを見直しましょう
次に挙げる「ユーザーファーストなコンテンツを作るためのヒント」に沿っているサイトは、修正や方針の見直しは不要で、さらにこのアップデートが日本語サイトに適用された際には、評価向上に繋がる可能性もあると考えられます。
ユーザーファーストなコンテンツを作るためのヒント
・サイトに直接やって来たとしたら、コンテンツが役にたつものだとわかってくれるであろう、ビジネスやサイトに対する既存あるいは見込んでいる訪問者がいるか?
・自身での体験と知識の深さを明確に示しているか?(たとえば、製品やサービスを実際に使ったり、場所に訪れたりしたことから得た見解)
・主たる目的や注力点があるか?
・コンテンツを読んだ後に、目的を達成する手助けになるトピックについて十分に学べたという感覚を残せるか?
・コア アップデートと商品レビューに対する私たちからの指針を常に心に留めているか?
逆に、次に挙げる「検索エンジンを主眼においたサーチエンジンファーストなコンテンツとはどんなものなのかに関するヒント」に該当するサイトは注意が必要です。
サーチエンジンファーストなコンテンツとはどんなものなのかに関するヒント
・コンテンツは、人間のために作られたというよりも、むしろ主に検索エンジンからの人を集めるためか?
・さまざまなトピックについてたくさんのコンテンツを作り、どれかは検索で上位表示できるだろうと目論んでいるか?
・多くのトピックに関してコンテンツを生成するために大掛かりな自動化ツールを使っているか?
・たいした価値を付け加えることなく主に他の人が言ったことをまとめているだけか?
・単に注目を浴びているからという理由でものごとについて書いているのであって、既存の読者のためにそうじゃないことについて書くことはなかったりしないか?
・別の情報源からもっといい情報を得るために検索し直す必要があるような気がするとコンテンツが読者に感じさせるか?
・Google 推奨の文字数があると聞いたり読んだりしたことがあるため、特定の文字数で書いているか?
・本当の専門知識はないが、主に検索トラフィックを得られそうだという理由からニッチなトピックの分野に参入しようと決めていないか?
・実際には答えがない質問に答えるとコンテンツが断言していないか?(たとえば、確定していないときに、商品の発売日や映画、TV 番組の公開日を連想させる)
状況に応じた早急な対応を!
もしあなたのウェブサイトが後者に該当するコンテンツを展開されているのであれば、ヘルプフル・コンテンツ・アップデートが日本語サイトに適用される前に、該当する記事の削除・修正やコンテンツ制作の方向性を修正されることをお勧めします。