【2023年最新】Webページの表示速度を劇的に改善する方法

Webサイトの表示速度は、Googleが検索ランキング要因として正式に発表しており、SEOの観点からも、そして何よりユーザーの快適性・利便性といった観点からも、非常に重要な要素となっています。

そこで今回は、表示速度がSEOに与える影響、表示速度が遅くなる主要原因、表示速度を改善するための必須ポイントについて解説します。

表示速度がSEOに与える影響

SEOのランキングにおいて、Webサイトの表示速度はますます重要な要素になってきています。Webサイトの表示速度が遅いと、SEOに関連するいくつかの分野に影響を与える可能性があります。

Webサイトからの離脱率への影響

表示速度が遅いと、サイト離脱率の上昇につながる可能性があります。ページの読み込みにストレスを感じさせてしまうと、ユーザーはクリックしてもすぐに離脱し、二度と戻ってこない可能性も高くなります。これは、オーガニック検索ランキングにとって致命的なことです。

離脱率が高くなると、平均セッション時間や訪問あたりのページビューが減少し、検索エンジンから、Webページの評価を下げられる可能性が高まります。

検索結果ランキングへの影響

Googleは2010年以降、ページ速度をランキング要因の1つとして考慮し、より高速なサイトを優遇するようアルゴリズムの改良を続けてきました。そのため、表示速度が遅いWebサイトは、表示速度が速いWebサイトよりも順位が低くなる可能性があります。

アクセス数への影響

表示速度が遅いWebサイトは、ランキングの低下に伴い、アクセス数が少なくなる可能性が高いです。Googleは速いWebサイトを優先的に表示するため、ユーザーは遅いサイトを避けて、速いサイトを選ぶ可能性が高くなります。その結果、アクセス数への影響は避けられません。

コンバージョンへの影響

ウェブサイトの表示速度の遅さは、コンバージョンにも悪影響を及ぼします。ユーザーがページにすばやくアクセスできなければ、そのページにとどまり、何かを購入する可能性は低くなります。これはコンバージョン数に影響を与え、Webサイトの収益全体に影響を与える可能性があります。

表示速度が遅くなる主な原因

表示速度を改善するための第一歩は、表示速度が遅くなる一般的な原因を理解することです。Webサイトの表示速度が遅くなる原因としてよく知られているのは、以下のようなものです。

読み込む外部ファイルが多い

Webサイトの表示速度は、ページに読み込まれる外部ファイルの数に大きく影響されます。Webサイトがスクリプト、スタイルシート、画像などの外部ファイルを大量に必要とする場合、ページの読み込みに長い時間がかかることがあります。

さらに、サーバーがこれらのファイルへのリクエストに応答するのに時間がかかると、ページの読み込み速度がさらに遅くなります。

不適切な画像処理

Webサイトの表示速度を最適化するためには、画像を適切に処理することが重要です。画像は圧縮したり、サイズを変更したりして、サーバー上でより少ないスペースを占めるようにすることで、ページの読み込みを速くすることができます。

さらに、同じ画像でも、画面サイズや解像度に応じて異なるバージョンを使用することも有効な方法です。この方法を活用することにより、小さな画面サイズにはより小さなバージョンの画像を配信することができ、その結果、画像を読み込むスピードが顕著に改善することが見込まれます。

過度なjQueryの使用

jQueryは、Webサイトにインタラクティブな要素を追加するためによく使われるJavaScriptライブラリです。しかし、使いすぎると、ウェブサイトのパフォーマンスを著しく低下させる可能性があります。これは、jQueryへのリクエストごとにラウンドトリップリクエストが発生し、ページ表示処理が遅くなるためです。これを避けるために、可能な限りjQueryの使用を制限するようにしましょう。

解析タグの過剰な使用

Googleタグマネージャなどの解析ツールを使用する場合、タグがWebサイトの表示速度に与える影響に注意することが大切です。タグを多用すると、ページの読み込み速度に大きな影響を与えることがあります。

表示速度を改善するための必須ポイント

ここまで、Webサイトのパフォーマンスが低下する代表的な原因について解説してきましたが、ここからは表示速度を改善するために欠かせないポイントについて解説していきます。

外部ファイルを減らす・削除する

表示速度を改善するための最初の項目は、ページ上で読み込んでいるJavaScriptやCSSなどの不要な外部ファイルを削減・削除することです。

同様に、大きな外部CSSファイルを使用している場合は、それを圧縮するか、使用しないCSS宣言を結合するのが最善です。そうすることで、ファイルサイズが小さくなり、結果的にページの表示速度が向上します。

画像や動画のファイルサイズを小さくする

表示速度を向上させるための2つ目の項目は、ページ内の画像や動画のファイルサイズを小さくすることです。ファイルサイズが小さいと読み込み時間が早くなり、ユーザーエクスペリエンスの向上にもつながります。

画像や動画のファイルサイズを小さくするには、圧縮、サードパーティ製ソフトウェアの利用、画像のリサイズなど、いくつかの方法があります。

別のソフトウェアを使用する場合も、リサイズする場合も、ユーザーの閲覧環境によって異なる画像サイズを作成し、より速く画像を見られるようにするのがベストです。例えば、モバイルユーザーにはモバイルサイズに最適化された画像を表示し、デスクトップユーザーにはデスクトップサイズに最適化された異なるサイズの画像を表示させます。

画面のスクロールに合わせて画像を読み込む

表示速度を向上させる3つ目の項目は、画像を一度に読み込まず、画面のスクロールに合わせて読み込ませることです。この方法は、最初の読み込み時間は遅くなりますが、全体的なユーザーエクスペリエンスを大幅に向上させることができます。ユーザーがページをスクロールするのに合わせて画像を読み込むことで、一度にすべての画像を読み込むよりも早く表示されるようになります。

サーバーでファイルを圧縮する

表示速度を向上させるための4つ目の項目は、サーバー上のファイルを圧縮することです。ファイルを圧縮することで、サーバーとブラウザ間のデータ転送サイズを小さくすることができ、結果的に読み込み速度が速くなります。

サーバーでの圧縮は、gzip圧縮やApacheのmod_deflateを使うと簡単に有効にすることができます。

ブラウザのキャッシュを利用する

表示速度を向上させるための5つ目の項目は、ブラウザのキャッシュを活用することです。
ブラウザのキャッシュとは、ブラウザがページのリソースを保存し、再度ダウンロードする必要がないようにする技術です。

注意点としては、コンテンツがキャッシュ期限内であること、そして、最大のパフォーマンス効果を得るためにTTL(time-to-live)を適宜設定することです。さらに、CDN(Content Delivery Networks)を利用することで、コンテンツをさらにキャッシュし、読み込み時間を改善することができます。

まとめ

Webページの読み込み速度を向上させることは、訪問者の関心を維持し、SEOを向上させるために不可欠です。

今回は、「表示速度がSEOに与える影響」「表示速度が遅くなる主な原因」についての着目すべき観点と、「表示速度を改善するための必須ポイント」について、いくつかのテクニックをご紹介しました。

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