コンテンツSEOを理解するための包括的なガイド（２）

今日のWebマーケティングにおいて、コンテンツSEOを理解することはとても重要です。
コンテンツSEOとは、検索エンジン最適化の一種で、Yahoo！やGoogleなどの検索エンジンからの訪問者を魅了するために、高品質のコンテンツを一貫して制作・蓄積していくことを意味しており、ハントキーワードごとにコンテンツを醸造することで、ヒット数を高めることを目的としています。

コンテンツSEOが注目されるようになった経緯、コンテンツSEOのメリットとデメリット、デメリットを克服した施策サービスについてをわかりやすく解説します。
このコラムでは主に、コンテンツSEOのメリットについて記します。

コンテンツSEOによって得られる恩恵の特徴として、顧客を惹きつける力が長期間持続することが挙げられます。

新聞広告やテレビCM、キャンペーンなどは、リリース直後は爆発的な効果がありますが、時間が経つにつれてその効果は薄れていきます。これは、SEOに代表されるデジタルマーケティングの一つである検索連動型プロモーションにも当てはまります。検索連動型プロモーションは、ユーザーが広告をクリックするたびに課金されますが、課金が打ち切られると同時に一気に集客力を失います。

一方、コンテンツSEOでは、一度ネット上に公開したコンテンツは、恒久的にヤフーやグーグルなどの検索エンジン経由で顧客を呼び込むことができます。新聞広告やテレビCM、リスティング広告が短距離走ランナーなのに対し、コンテンツSEOはフルマラソンを完走できる長距離ランナーであると言えます。
時間の経過とともに価値が失われることのない不朽のコンテンツを「エバーグリーンコンテンツ」と呼びます。コンテンツSEOでは、この「エバーグリーンコンテンツ」の作成を目指します。

コンテンツSEOには、長期間にわたって集客し続ける力がある、とお話しました。したがって、コンテンツSEOに費やした時間と労力は、費用ではなく、投資と考えるのが適切かもしれません。
良質なコンテンツが増えれば増えるほど、持続的・永続的な訪問の可能性が高まるからです。さらに、質の高いコンテンツを多く取り入れることで、Webサイトの全体的な地位が向上し、既存のページの検索エンジンランキングも改善されます。
結論として、コンテンツSEOは資本を投入すればするほど、高いリターンを得られる有利な投資と言えるでしょう。

コンテンツSEOは、ビッグワードに依存するのではなく、スモールワードを大量に積み重ねることで、より多くの訪問者を集めようとするものです。
ビッグワードとは単語ひとつで構成されるメジャーなキーワードのことです。
例えば、「占い」「結婚相談所」などはビッグワードのひとつです。これらの言葉は、1ヶ月に数万回から数十万回検索されるため、膨大な数の類似ページが存在し、注目される検索順位を獲得することは非常に困難です。例えば、「占い」をキーワードにGoogleで検索した場合、総ヒット数は1億3300万件（2022年12月12日現在）にも上ります。検索結果のトップページに表示されるためには、1億3千万件以上の他のページをかわして上位を獲得する必要があるのです。

一方、スモールワードとは複数の単語を組み合わせた複合的なニッチなキーワードのことを指します。例えば、「新宿 占い 当たる」「渋谷　結婚相談所　ハイクラス」などがこれにあたります。スモールキーワードは検索数はそれほど多くありませんが、競合ページが少ないというメリットがあります。例えば、「新宿 占い 当たる」の場合、「占い」だけで約1億3300万件ヒットするのに対し、ライバルページ数は約201万件。これにより、ライバルページ数は1/66に減少します。明らかに、トップ10にランクインする可能性が高くなることがわかります。さらに、スモールワードが具体的であればあるほど、検索クエリの内容が深く、検索ユーザーのニーズと自社の製品やサービスとのマッチングが良いということになります。つまり、スモールワードで検索したユーザーの方が、ビッグワードで検索したユーザーよりも、むしろ問い合わせや来店などのアクションを起こす可能性は高いのです。

コンテンツSEOは、さまざまな検索キーワードで検出される充実したコンテンツを制作することで、潜在顧客を引き寄せようとするものです。そのため、集客を見越したキーワード（Yahoo!やGoogleの検索結果に表示される検索クエリ）は多岐にわたります。
キーワードの量が多ければ多いほど、Googleのアルゴリズム更新や他のWebサイトとの競合にさらされる機会が少なくなるため、Webトラフィックを確実に確保することができるのです。
1つのビッグワードに依存しているウェブサイトでは、そのキーワードの順位が下がると壊滅的な打撃を受けることになりますが、ウェブサイトが1,000のキーワードを利用して顧客を獲得している場合、これらのキーワードのうち1つがランクダウンしても、他の999は安全であるため、トラフィックの面ではほとんど影響を受けないことになります。

訪問者の疑問や悩みを解決する質の高いコンテンツは、検索エンジンで上位に表示されるだけでなく、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアでも共有される可能性が高くなります。そのため、これらのSNSで拡散されることで、ブログやWebページで引用される確率が飛躍的に高まります。
その結果、オーガニックリンクをより簡単に獲得することができるのです。誤解している方がいらっしゃるかも知れませんが、ペンギンアップデートによってペナルティーを受ける可能性のある被リンクは不正な手法で構築された人工リンクであって、オーガニックリンクがウェブサイトの評価向上に繋がる要素であることは今も健在です。
オーガニックリンクが蓄積されれば、そのページの検索順位は自然に上昇し、ウェブサイトの評判がさらに高まり、その結果、他のページの順位も上昇するのです。