Googleの検索順位を決定する仕組みを解説

Googleの検索順位が決まる仕組みは、Webサイトを運営する人やSEO業者の間で日々議論されています。
今回はグーグルの検索順位を決める仕組みや順位を確認する方法など、幅広く解説していきます。

GoogleがWebサイトを認識する仕組み

今はGoogleには1兆を超えるWebサイトが登録されていると言われています。
そもそもGoogleは、どのようにWebサイトを認識しているのでしょうか?まずはグーグルがサイトを認識して、検索エンジンに載せる仕組みを解説します。

Googleのクローラーによる情報収集

Googleの「クローラー」とは、Webサイトの情報を集めるロボットのようなものです。
クローラーは365日24時間休む事なく、世界中のWebサイトを徘徊しており、得られた情報をグーグルに伝達しています。
クローラーは本当に様々なデータを収集しますが、主要なものは以下の通りです。

◉WebサイトのURL
◉Webサイトやページ内に書かれている文章
◉Webサイトやページ内に貼られている写真
◉タグやコード
◉サイトマップ

上記に限らず本当に様々な情報を、クローラーは日々集めています。

インデックスによるGoogleへの登録

「インデックス」とは、上述したクローラーが集めた情報をGoogleに登録する事です。
つまりインデックスされる事で、初めてWebサイトは検索エンジンに表示されます。

グーグルの検索結果に表示されているのは、常にインデックスされたWebサイトのみ。当然ながら、インデックスされていないページは、どんなキーワードで検索しようとも表示されません。
なのでインデックスされる為には、Webサイトにクローラーが訪れる必要があります。

Googleの検索順位を決める仕組みはブラックボックス

GoogleがWebサイトを認識する仕組みを解説しました。
再度確認すると、クローラーと呼ばれるロボットが常に様々なWebサイトを訪れてデータを収集していて、集まった情報をインデックスする事でグーグルに登録されるんですね。

Googleにサイトが認識される仕組みについては理解できたかと思いますが、検索エンジンには順位がありますよね。
当然ながら、検索順位はインデックスされた順番に表示されている訳でもなければ、お金を払えば上位にくる事もありません。
GoogleがインデックスされたWebサイトの順位を決める仕組みは、様々な会社や機関が常に研究しています。

ただ結論を言うと「Googleの検索順位を決める仕組みはブラックボックス」。つまり「誰も分かりません」。
更に正確に言うと「世界中の数人しか知りません」。
「世界中の数人」とは、グーグルの中で検索順位を決めるアルゴリズムの開発に関わっている人達です。
グーグルの中でも、ほとんどの社員が知らないのです。
なので検索順位を決める仕組みを正確に把握するのは不可能。

ただ200以上の指標が関わっているとは、世間一般で言われています。中でも特に重要なものは、現在の検索順位の傾向やグーグルが収益を上げる仕組み、ガイドライン等から予想出来ます。

Googleの検索順位を決める上で重要視されている要素

先程、Googleの検索順位を決める仕組みはブラックボックスであり、200以上の指標が関わっていると説明しました。
また仕組みを正確に把握するのは不可能であるものの、数ある指標の中で特に重要なものは、現在の検索順位の傾向やグーグルのガイドライン等を見る事で把握出ると解説しました。

以下では、GoogleがWebサイトの検索順位を決める中で、特に重要視しているであろう要素を紹介します。

検索キーワードとの親和性の高さ

Googleを使用するユーザーは、本当に様々なキーワードで検索します。
例えば「サッカー日本代表が次に対戦する国はどこだろう?」と検索する中でも、様々なキーワードが考えられます。

◉日本代表 試合
◉代表戦
◉次の代表戦
◉サッカー 日本代表 相手

上記は全て、「日本代表の次の対戦国」を知りたがっているユーザーの検索キーワードですよね。
上記キーワードで検索した時に一番上に表示されるWebページには以下の情報が書いてあるべきです。

◉サッカー日本代表が次の対戦する国名
◉対戦国の選手等の情報
◉対戦する日程

特に一番上の情報が最も重要ですが、上記が検索キーワードと関連性が高い例です。

対して、同じキーワードで検索した際に、以下のような情報が書いてあるWebサイトが表示されたらどうでしょうか?

◉日本代表の選手情報
◉対戦する日程
◉サッカーのルール

少し極端な例ですが、おそらく検索したユーザーは「知りたい情報が書かれていない」と感じて、すぐにサイトを離れるはずです。また何回も同じような事が続けば、ユーザーはGoogleを使用するのを辞めようと思うでしょう。

グーグルは広告費を大きな収益源とする企業なので、見られる人の数が多い程、大きな収益を見込めます。
つまり「どれだけ検索したキーワードに対して、親和性の高いWebサイトを上位に表示出来るか」が重要。
当然の事ですが、検索キーワードと親和性の高いWebサイトが上位に表示されやすいです。

SEOキーワードの選定方法は以下の記事にまとめていますので、合わせてご覧下さい。

コンテンツの質

コンテンツとは、Webサイトに乗っているテキストや画像の事。
最近のGoogleのアルゴリズムでは、「コンテンツの量よりも質を重視して検索順位を決定している」と言われています。
つまり「単に文字数が多いコンテンツ=良いコンテンツだと評価されない」という事。

コンテンツの質を高める為には、検索ユーザーの質問に過不足なく答える事が重要。
「グーグルの検索=ユーザーの質問」です。先程の例を見てみましょう。
「サッカー日本代表 相手」と検索したユーザーは「サッカー日本代表の次の対戦相手はどこですか?」という質問をしているのと同義ですよね。
先程も解説した通り、コンテンツ内では上記の質問に対して、テキストや画像を用いて過不足なく回答する事が重要なのです。

被リンク数

Webサイトの質が高いと、閲覧したユーザーが「良いページだったよ!」と自然と拡散してくれるはずです。
被リンクとは、自分のWebサイトやページに向けて貼られたリンクの事。
つまり被リンク数が多い程、多くのユーザーに良いコンテンツだと判断された事になり、Googleも検索順位を決定する上で重要視しています。

ただ単に被リンク数が多いだけでは、自分でサイトを複数作成してリンクを貼り合うと検索順位が勝手に上がっていく仕組みを作れるので、駄目だとされています。
特に最近は、リンクを貼ってくれたWebサイトやページのコンテンツの質も、検索順位に大きく影響を及ぼしています。
逆に言うと、コンテンツの質が低いWebサイトやページからのリンクが多いと、ペナルティーを受けてSEO上は逆効果になります。

質の高いWebサイトやページからの被リンクの数を、グーグルは重要視していると覚えておきましょう。

Googleの検索順位を確認する方法

Googleの検索順位を決める仕組み等を解説してきましたが、どのように順位をチェックすれば良いのでしょうか?

単純にGoogle ChromeやSafariなどのブラウザで検索すると、過去の検索履歴等が順位に影響する為、人によってコンテンツの順位が異なります。
つまり普段使用している、Google ChromeやSafariなどのブラウザでは、純粋な検索順位を知ることが出来ません。
グーグルの検索順位を確認する方法には、大きく以下の2つがあります。

◉Google Chromeのシークレットモードで検索する
◉検索順位チェックツールを使用する

具体的に解説していきます。

Google Chromeのシークレットモードで検索する

先程も説明した通り、普段使用しているGoogle Chromeで検索すると、過去の検索履歴等が影響して、純粋な順位を確認する事が出来ません。
なので純粋な検索順位を確認するには、「シークレットモード」と言う過去の検索履歴に影響されない状態でチェックする事が重要。
Google Chromeのシークレットモードで検索するには、以下の矢印で示した「新しいシークレットウインドウ」をクリック」。

すると下記のような、黒っぽい背景でシークレットモードが開かれるので、下記の状態で検索するだけです。

検索順位チェックツールを使用する

上で紹介したGoogle Chromeのシークレットモードは、手動で検索順位を確認する方法ですが、ツールを使用するとより簡単に順位をチェックする事が出来ます。
有名な検索順位チェックツールは、以下の通り。

◉検索順位チェッカー
◉BULL
◉GRC

それぞれの特徴を解説していきます。

検索順位チェッカー

検索順位チェッカーは、ブラウザ上でWebページの検索順位を確認出来るツール。

1つのURLに対して、5つのキーワードまでの順位を無料でチェック出来ます。
Google・Yahoo・Bingの3つのブラウザ別に、100位までの検索順位が表示されます。
また結果はcsv形式でダウンロード可能。自分で新たにエクセル等にまとめ直す必要がないのも魅力の1つです。

BULL

BULLは、事前にキーワードを登録しておくと、毎日自動で検索順位を確認出来るツールです。

他のツールでは中々見られない、地域毎の検索結果に対応しています。
というのも、東京と大阪で「居酒屋」とGoogle検索した際の結果が違うように、検索結果は調べる地域によって変化します。BULLは地域固有の検索順位に対応しているので、特に地域特化のWebサイト等では役に立ちます。

登録するキーワードの数に応じて課金される仕組みで、各料金は以下の通り。

◉体験版:無料
◉30キーワードまで:1,150円/月
◉50キーワードまで:1,850円/月
◉100キーワードまで:3,500円/月
◉200キーワードまで:6,550円/月
◉500キーワードまで:15,400円/月

csv・Excel形式でのダウンロードも可能。日々検索順位を確認するのが面倒で、多少のお金がかかっても自動でしたい人におすすめのツールであると言えます。

GRC

GRCは、指定時間に検索順位を確認してくれるツールです。
単に現在の検索順位だけでなく、過去の順位履歴や競合のWebサイトのチェック等の様々な機能が備わっています。

20キーワードまでは無料で、最小の500キーワードまでのプランでも4,860円/月と低額。
上記写真のように、GoogleやYahoo別に検索順位の変動もグラフ形式で表示してくれるので、直感で変化を把握する事が可能です。

Webサイト毎に本格的に検索順位をチェックしたい人に、特におすすめのツールであると言えます。

Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは日々変化している

Googleの検索順位を決める仕組みや、重要視されている要素を紹介してきましたが、必ず覚えておいて欲しい事があります。
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは日々変化している」という事。

また先程も解説した通り、Googleの検索順位を決定するアルゴリズムを知っているのは、グーグル社内の数名だけなので、仮に変化しても自分のWebサイトの順位に影響が無ければ知りようがありません。
なので昨日まで通用した施策が、いきなり今日通用しなくなる事もザラにあります。

ただどれだけ検索順位を決めるアルゴリズムが変化しても、唯一変わらないのが「グーグルが広告費で収益を上げる企業であり、検索順位の上位には検索ユーザーの役に立つコンテンツを表示したい」という事。
つまり常に検索ユーザーの事を考えて、コンテンツを作成していく事でアルゴリズムのアップデートによる影響を受ける事なく、サイト運営をしていけるはずです

Googleの検索順位を上げるSEOは、正解のない戦いです。答えが分からないからこそ、「グーグルを使用するユーザー」の事を常に考えるのが、最も本質的な対策であると言えます

まとめ

Googleの検索順位を決定する仕組みから、上位表示させる上でグーグルが重要視している要素まで幅広く解説してきました。

大事な事なので再び言いますが、Googleの検索順位を決めるアルゴリズムはブラックボックス。つまり誰も知りません。
なので常に「Googleを使用するユーザー」の為になるようなコンテンツを作成するのが、検索順位を上げる最も本質的な方法である、ということを常に頭に入れてWebサイトの運営をしていって下さい。

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